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Nuxt 3を“実務レベル”まで引き上げるなら『Nuxt 3 フロントエンド開発の教科書』|SSR/SSG/デプロイまで一気通貫レビュー

Nuxt 3を“実務レベル”まで引き上げるなら『Nuxt 3 フロントエンド開発の教科書』|SSR/SSG/デプロイまで一気通貫レビュー

Nuxt 3は「Vueで作る」以上に、レンダリング戦略(SSR/SSG/ハイブリッド)
サーバ機能(Nitro)本番デプロイまで含めて設計できるのが強みです。

本記事では 『Nuxt 3 フロントエンド開発の教科書』 を、実務導入の観点でレビューします。

公式ページ:https://wings.msn.to/index.php/-/A-03/978-4-297-13685-7/

目次

Nuxt 3学習で迷子になりやすいポイント

  • CSR/SSR/SSG/ISGの違いは分かるけど、判断基準が曖昧
  • useFetch / useAsyncData / runtimeConfig…知ってるのに設計で繋がらない
  • 本番デプロイや認証・ミドルウェアなど、チュートリアルの先に進めない

本書は、Nuxt 3の“おいしい部分”を 理解 → 実装 → 本番 へつなげる作りになっています。

この本でできるようになること(全体像)

導入:VueとNuxtの関係〜レンダリング戦略を整理

  • CSRの弱点とSSR/ユニバーサルレンダリングの狙い
  • SSG/ISG、ハイブリッドレンダリング
  • Nitro と内蔵HTTPサーバ(h3)の位置付け

基本:SFC、リアクティブ、コンポーネント連携、ステート

  • .vue(SFC)の基本
  • ref / computed / reactive
  • Props / Emit
  • useStateでのステート管理

実務:ルーティング・データ取得・サーバ機能・エラー処理・ミドルウェア

  • ファイルシステムルータ・レイアウト・useHead
  • $fetch / useAsyncData / useFetch / lazy / refresh / watch
  • serverフォルダでAPI(REST設計、クエリ/ボディの扱い)
  • createError / NuxtErrorBoundary / カスタムエラー画面
  • 認証(ログイン/ログアウト)とルート/グローバルミドルウェア

本番:デプロイと環境変数運用

  • Netlify
  • AWS Lambda
  • Heroku
  • 環境変数の設計・設定

ここが強い:設計判断に効く“レンダリング理解”

Nuxt 3は、アプリの提供形態(SSR/SSG/ハイブリッド)を選べるのが強みですが、
そこが曖昧だと「とりあえずCSRで…」になって宝を捨てがちです。

ポイント:
SEO、初期表示速度、SNSシェア、会員制の認可…などビジネス要件が絡むほど、
Nuxtの価値が跳ね上がります。本書はその判断材料を揃えやすい構成です。

おすすめな人/おすすめしにくい人

おすすめな人

  • Vue 3で作った先に、SSR/SSGや運用まで見据えた設計をしたい
  • useAsyncData / useFetchを、コピペではなく設計として使えるようになりたい
  • サーバ機能・エラー処理・ミドルウェア・デプロイまで一気に視界に入れたい

おすすめしにくい人

  • Vueの基本(SFC、ref、props/emit)が全くない(先にVue基礎を薄く入れると快適)
  • Node.js/TypeScriptが極端に苦手で、環境構築の壁が高い(ただし越える価値は大きい)

最短で戦力化する読み方(3ステップ)

  1. ルーティング+レンダリングを先に固める(ここが設計の背骨)
  2. データ取得を“型”として覚える(useAsyncData / useFetch / runtimeConfig をセットで)
  3. サーバ機能・エラー処理・ミドルウェアへ進む → 最後にデプロイ章で本番運用の景色を見る

購入リンク

公式ページ(内容確認用):WINGS公式の書誌情報を見る

FAQ

Q. Nuxt 3の一番のメリットは?

SSR/SSG/ハイブリッドなどの提供形態を選べ、さらにサーバ機能(Nitro)でアプリの“運用設計”まで揃うことです。
チーム開発でも規約が効きやすく、事故が減ります。

Q. Vue 3だけ学んでからNuxtに行くべき?

Vueが完全ゼロなら、先にVueの基礎(SFC、ref、props/emit)を薄く入れると早いです。
Vue経験者ならNuxtを並走しても問題ありません。

Q. 本番デプロイまで本1冊で追える?

本書はデプロイ章があるため、学習を“動いた”で終わらせず、本番の視点まで持っていきやすいです。

※本記事は、書籍の目次構成・公式情報をもとに、実務導入の観点でレビューしています。購入前は公式ページも併せてご確認ください。