BOOK

『これからはじめるReact実践入門』レビュー|基礎〜Next.jsまで迷子にならない一冊

【2025年のReact学習に】『これからはじめるReact実践入門』レビュー|基礎からNext.jsまで“迷子にならない”一冊

Reactを学び始めると、JSX・Props/Stateはもちろん、フォーム、ルーティング、データ取得、テスト、TypeScript、そしてNext.js…と論点が一気に増えます。

本記事では Wingsプロジェクト著『これからはじめるReact実践入門』 を、学習ロードマップ視点でレビューします。

公式ページ:https://wings.msn.to/index.php/-/A-03/978-4-8156-1948-0/

目次

こんな悩み、ありませんか?

  • Reactを始めたけど、Props/Stateの理解が曖昧で手が止まる
  • フォーム、ルーティング、テスト、TypeScript…「結局どこまで必要?」となる
  • Next.jsにも興味があるけど、Reactの基礎が固まっていない気がする

この本は、こうした“迷子ポイント”を 章立てで順番に解消しやすい構成です。

この本で学べること(全体像)

本書は「導入 → 基本 → 実務で効くテーマ → 応用」の流れがはっきりしていて、
Reactを仕事で使うときに必要な範囲が視界に入ります。

導入編:Reactを始める前に必要な“最低限”が揃う

  • JavaScriptの歴史的流れ(jQuery → モダンJS)
  • 開発環境(Node.js / VS Code / Create React App)
  • モダンJavaScript基礎(分割代入、可変長引数、Optional Chaining、モジュール等)

基本:JSX〜Props/Stateで“Reactの芯”を作る

  • Reactアプリの全体像(index.html / index.js / App.js)
  • JSXのルールと「JS式の埋め込み」
  • Props / State / イベント処理 / 条件分岐 / 繰り返し
  • 親子連携(子→親への情報伝達、childrenの扱い)

実務:フォーム/UI/データ取得/テスト/TypeScript/Next.js

  • フォーム(制御/非制御、構造化データ更新、React Hook Form、Yup連携)
  • UIライブラリ(MUI)やStorybook
  • データ取得(React Query)
  • Hooks全般(useEffect/useRef/useReducer/useContext/メモ化/Transition/カスタムフック)
  • ルーティング(React Router)
  • テスト(Jest、イベント、非同期、モック)
  • TypeScriptの導入
  • Next.jsの基本〜ミニアプリ実装の読み解き

ここが強い:Reactだけじゃなく“現場の周辺技術”まで届く

React学習が伸びない原因は、Reactそのものというよりも「周辺に必要な技術の多さ」にあります。

本書は、フォーム・UI・データ取得・テスト・TypeScript・Next.jsまでを同一の学習文脈でつなげてくれます。

特に重要:実務で最初に刺さるのは フォームです。
React Hook Form + Yupまで触れることで、業務アプリの“作れる感”が一気に上がります。

おすすめな人/おすすめしにくい人

おすすめな人

  • 独学で、知識が断片化している(体系立てて学び直したい)
  • 業務でReactが必要になった(フォーム・データ取得・テストが必須)
  • 将来的にNext.jsも使いたい(まずReactの体幹を作りたい)

おすすめしにくい人

  • 「とにかく薄い本で最短だけ」派(分厚いので参照書寄りの使い方になる)
  • JavaScriptの基本(配列/オブジェクト/関数)がほぼゼロ(先に超入門があると楽)

購入前の注意点(版・サンプル・学び方)

  • 版の確認:React/Nextは更新が早いので、購入時は“改訂/新版”など表記を確認
  • サンプルコード:学習時は公式の配布サンプルを利用(写経効率が上がる)
  • 読み方:最初から完走を目標にせず、必要章を“辞書的に回す”のが強い

最短で“作れる”ようになる学習手順(私ならこう進めます)

  1. Reactの芯(JSX / Props / State / イベント / リスト / 条件分岐)だけを先に固める
  2. 次にフォーム(React Hook Form + Yup)へ直行 → 入力/検証ができると業務アプリが作れる
  3. UI + データ取得(MUI + React Query)で画面を“それっぽく”整える
  4. 必要になったタイミングで Router / Test / TypeScript / Next.js を順に回収

購入リンク

公式ページ(内容確認用):WINGS公式の書誌情報を見る

FAQ

Q. React完全初心者でもいけますか?

JavaScriptの基本(変数・配列・オブジェクト・関数)が分かっていれば十分狙えます。
逆にこの土台が薄い場合は、JS超入門を並走すると吸収が速いです。

Q. Next.jsから入るのはアリ?

アリですが、結局Reactの基礎(Props/State、レンダリング、イベント)で詰まりやすいので、
先にReactの体幹を作る方が安全です。

Q. “仕事で使える”状態までどこを見ればいい?

まずは コンポーネント基本+フォーム(React Hook Form)+データ取得(React Query) を固めるのが最短です。